みなさんが運転している車は、ガソリン車ですか?ディーゼル車?ハイブリット車?それともPHV車?
そもそもPHVとはどんな車なのでしょうか?
車に乗っている方でも自分の車がどういう車か分かってない方はたくさんいるのではないでしょうか。
PHVとは
これからの車は、PHVなどの電動車が主流になっていくことをご存知でしょうか?
なぜなら世界各地で燃費または二酸化炭素排出量の規制が進んでいるからです。
そして、電気自動車とPHVを優遇対象とする規制も存在します。
2016年8月末現在での国内総保有台数7775万台のうち713万台、およそ9.17%が電動車になっています。
日本は世界の中でも電動化先進国と言えます。
そして、その内訳は圧倒的にハイブリッド車が多いのです。
ここで登場するのが、PHVです。PHVとは、プラグインハイブリッド車(Plug-in Hybrid Vehicle)の略称です。
PHEVとも呼ばれ、国産ですとトヨタ自動車のプリウスPHVまたは三菱自動車のアウトランダーPHEVしかありません。
プラグインとは、家庭や充電スタンドなどから車に充電アダプターをつないで充電することが出来ることを示しています。
ハイブリッドとは『異種のものを組み合わせたもの』という意味で、ここではガソリンなどの燃焼系エンジンとバッテリーの両方を駆動力にして走行出来ることを示しています。
エンジンによる走行とバッテリーによるモーター走行との切り替えは電子制御によって行われます。
PHVとハイブリッド車の違い
では、PHVとハイブリッド車の違いはどんな点にあるのでしょうか。
名前で考えてみますとプラグインがついているかいないかになります。
つまり外部から充電できるかできないかになります。
しかし、このプラグインによって外部電力から充電できるようになったことが走行状態、燃費、排気ガス排出量まで大きな差を作ります。
まず、ハイブリッド車よりも大容量のバッテリーを搭載していて、より電気自動車に近くなります。
トヨタ自動車の30型プリウスからプリウスPHVではおよそ2倍の容量になっているそうです。
ハイブリッド車は基本的にエンジンでの走行がメインとなり、補助的に、または低速低回転時などは電気モーターによる走行も可能です。
PHVはというと、主に電力で走行し、エンジンでの走行は補助的な、または充電切れなどの際に行われます。
PHVのガソリンは主にバッテリーの充電のために使われるのです。
電気モーターで走行している間は二酸化炭素排出量ゼロですので、排気ガス排出量は、ガソリン車>HV≫PHVとなります。
また、メイン走行の違いからかかる維持費も変わってきます。HVではガソリン代がかかりますが、PHVでは主に充電のための電気代がかかります。
PHVのメリット・デメリット
さらに、PHVのメリットを挙げてみます。
1.ガソリン代があまりかからない(充電されたバッテリーでの走行のみならガソリンはほとんど消費されないため。1度の満充電でおよそ60km走行できると言われています)
2.排気ガス排出量ゼロで環境に良い(電気モーター走行時排気ガスは出ません)
3.税金が軽減される(エコカー減税、グリーン化特例などによって購入時や車検時に納めなければいけない税金が安く済みます)
4.モーターによる走行のためとても静か
5.走行可能距離が長い(電気自動車はバッテリーが切れてしまうと走れなくなってしまいますが、ガソリンによって走行または充電することができるため長く走ることができます)
6.バッテリーを電源として使うことができる(非常時やアウトドア時などPHVのバッテリーを電源として利用することもできます)
逆に、デメリットも挙げてみましょう。
1.車体価格が高い(ガソリン車に比べるとバッテリーや電圧解析などの機器が高く総じて値段があがってしまう、すなわちバッテリー交換など修理費用も高くなる)これはこれから先さらに電動化が普及していくことで価格も下がっていくでしょう。
2.充電スポットが少ない(ガソリンスタンドやディーラー、コンビニ、公共施設など段々と増えてきている印象ではありますが、まだまだ設置されていない地域も多い)こうやってメリットデメリット挙げてみると、街乗りだけなら断然お得ですね。
エコカー減税は段階的に縮小されていくことが決まっているので、その前に買い替えを検討されてみてはどうでしょうか。
おわりに
PHVとは、プラグインハイブリッド車(Plug-in Hybrid Vehicle)の略称。
PHVとハイブリッド車の違いは外部から充電できるかできないか。
PHVのメリットはガソリン代があまりかからない。
PHVのデメリット、車体価格が高い、充電スポットが少ない。
PHVのことを少し、分かってもらえたでしょうか?