みなさん、ディスペンパックをご存知ですか。
あまり聞き慣れない単語ですが、誰もが一度は見たことがある製品の名前です。
例えば、コンビニでサラダを買うと付いてくる小分けの包装容器や、ファーストフード店でケチャップとマスタードが入った、片手で潰すと「ピュッ」と出てくるアレです。
上蓋に切れ目と突起があり、切れ目を中心に片手で容器を2つに折ると中身が出てくるアレです。
そんな「ディスペンパック」の雑学ですが、少しだけ読んでもらえるとうれしいです。
ディスペンパックとは
名前の由来は、「Dispense(分配する、調合する)」と「Pak(包装する、充填する)」を組み合わせて考えられました。
そもそもディスペンパックはアメリカ生まれです。
ディスペンパックの生みの親、サンフォード・レッドモンド氏が片手が使えない状況下で擦り傷などの小さい傷を負ってしまった時に、片方の手だけで傷を手当てできる塗り薬の容器開発が元になっています。
現代では食生活が多様化しています。
アウトドアでの食事、テイクアウト形式、外食など様々ですが特徴として食の「個食化」と「簡便志向(取り扱いが簡単で便利なこと)」が挙げられます。
ディスペンパックはそんな現代の多様化する食のニーズにバッチリと合っています。
アウトドアでの食事は衛生面が気に掛かります。ディスペンパックなら中身に一切触れずに片手で取り出せます。
テイクアウトでは片手で簡単に中身を取り出せるので食事がスムーズになりますし、外食産業では定量性が求められますが、ディスペンパックはその点も優れています。
二つ同時は日本だけ?
ディスペンパックはアメリカ生まれですが、2つ同時に出せるディスペンパックを開発したのは日本の企業です。
しかも、未だ日本製しかありません。
ディスペンパックを作っている会社は「ディスペンパックジャパン」という合弁会社です。
アメリカのサンフォード・レッドモンド社のディスペンパックにいち早く目を付けた日本の三菱商事株式会社が独占使用権を取得し、日本の3社合弁事業としてスタートしました。
ディスペンパックにはいくつかの種類があります。
大きく分けるとその容器の形状から、「シングルタイプ(1液充填タイプ)」と「ツインタイプ(2液充填タイプ)」に分けられます。
シングルタイプにはセンターで2つに分かれていて、マヨネーズやドレッシングなどに利用される「通常型」と、中央が繋がっていて具材も入れられてタルタルソースなどに利用される「H型」があります。
ツインタイプには、ケチャップとマスタードやバルサミコとオリーブオイルといった、2つの味が入ったポケットが対称的に配置されて2種類の味が均等に取り出せる「対称型」、マヨネーズとソースやマヨネーズとドレッシングといった美味しさのバランスをコントロールしたい場合に利用される「非対称型」、そして醤油とわさびといった微妙な味のアクセントを付けられる「ツインF型」の3種類があります。
おすすめレシピ
ディスペンパックは様々な商品が市販されています。
王道の「トマトケチャップ&あらびきマスタード」、パンに付けて美味しい「いちご&マーガリン」、「あん&マーガリン」、「マーマレード&マーガリン」、「はちみつ&マーガリン」は鉄板ですし、「パスタソースたらこ」、「パスタソースしょうゆ&ペッパー」、「パスタソースペペロンチーノ」といったパスタに和えるだけといったもの、「バジルソース」などの簡単本格ソースまで多種多彩に商品がラインナップされています。
そのままパンに乗せても美味しいですが、このような多彩なディスペンパックをそのまま使っては勿体無いということで、ディスペンパックを使ったレシピをご紹介します。
まずは『簡単タラモサラダ』の紹介です。
レンジでチンして蒸したジャガイモの皮を剥きます。
皮を向いたジャガイモをフォークなどで潰して細かくします。
その上からパスタソースタラコをかけて混ぜれば出来上がりです。
上から海苔とシソを細く切ってあしらえてもいいですね。
次はたくさんのアスパラを大鍋で茹でて、その上から「バジルソース」をかけた『簡単アスパラサラダバジルソース掛け』などいかがでしょう。
王道の「トマトケチャップ&あらびきマスタード」は小さな鍋の中に、市販のウスターソースとニンニクのすりおろしに加えて一煮立ち、『簡単本格ステーキソース』に早変わりです。
まとめ
名前の由来は、「Dispense(分配する、調合する)」と「Pak(包装する、充填する)」を組み合わせたものでした。
そして、2つ同時に出せるディスペンパックを開発したのは日本の企業、しかも、未だ日本製しかないのがスゴイですよね。
どうですか?少しディスペンパックの事を知ってもらえましたか?