星占いがどういう歴史を持って今日の日まで受け継がれてきたのか?


朝のテレビ番組のコーナーや新聞・フリーペーパーの片隅など、身近なところでふと目に入ることが多い星占い。

あなたも子どものころ、クラスで流行ったりして夢中になったこともあるのではないでしょうか。

星占いがどういう歴史を持って今日の日まで受け継がれてきたのか・・・

そんな「星占い」の雑学ですが、少しだけ読んでもらえるとうれしいです。

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星占いの起源

まず、星占いの発祥ですが、古くは古代バビロニアで行われていたとされています。

現在も広く知られる星占いの祖先ともいうべきもので、星の動きなどをオーメン(予兆)としてこれから起こることを知ろうとするものでした。

天体には神々の意志が宿っているとされていたので、その動きを知ること=未来を知ることだったのです。

当時の人々は星の動きと世の中の動きを重ね合わせ、国家の未来や自然の出来事を予測しようとしていました。

このころ観察されたオーメンをまとめたものとされているのが、『エヌマ・アヌ・エンリル』であり、オーメンと天文学が作用しあってできた占星術は、当時の人々の知恵の結晶であるともいえます。

紀元前のころには、バビロニアのプロト占星術をもとにしたギリシャ占星術が誕生しました。

紀元前三世紀以降だといわれていますが、そのギリシャ占星術が、現代の星占いにより近いものだったようです。

紀元前330年ごろにアレキサンダー大王がギリシャを統一したことにより、エジプト、ペルシャ、メソポタミアが支配下に置かれ、文化面での交流も深くなりました。

ヘレニズム文化の時代の到来です。

ギリシャの植民地であったエジプトのアレクサンドリアでは、プロト占星術をさらに煮詰めたヘレニズム占星術が誕生しました。

ギリシャのさまざまな思想から影響を受けてより多角的なものとなった占星術は、紀元前一世紀ごろまでにさらに発展し、「ホロスコープ」もこのころにはできていたとされています。

ただ、占星術師の見解に委ねられる部分が大きく、統一の基準があったわけではないため、まだ完成というわけではなかったようです。

占星術に関する著作としては、クラウディウス・プトレマイオスの『テトラビブロス』が記されています。この書物は以降も占星術の歴史においてなくてはならないものとなっています。

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占星術の衰勢

ローマ帝国においては、312年にコンスタンティヌス帝がキリスト教に改宗し、キリスト教が公認の宗教となっていきます。

占星術はその後、キリスト教の発展にともなって勢いを失っていきます。

異教との結びつきや思想の違いなどにより、占星術は批判の対象となりました。

占星術における宿命・運命論が、人間の自由意志と相反するものとされたため、占星術師の存在自体も否定されるようになります。

とはいえ、スコラ学者トマス・アクィナスのように、部分的でありながら占星術を認めていた学者もいます。

彼は、天の星が地上に与える物理的な影響を「自然占星術」、個人の運勢を見るものを「判断占星術」とし、後者のみを批判していました。

判断占星術はキリスト教的な考えと相いれないものがあったものの、自然の観察から生まれた自然占星術は、学者たちの間でも矛盾を感じないものであったのです。

占星術そのものが改めて見直されるようになるのは、12世紀になってからです。

西洋における占星術が衰退していた間、占星術はイスラム世界に伝えられて研究・発展を続けていました。アラブで栄えた占星術は、12世紀に再びヨーロッパへ伝えられることになるのです。

こうして、12世紀ルネサンスの時代に、学問として再び必要になった占星術は、16世紀ごろまで発展を続けます。

科学と占星術

17世紀に再び占星術が衰退するのは、科学の進歩によるものともいえるでしょう。

科学と占いは、現代でも相性の悪いもののようにとらえられがちです。

しかし、占星術は星の観察から生まれたものでもあり、これまでの宇宙観の中ではさほど非科学的なものとはされていませんでした。

ところが、コペルニクスなどの登場により、新しく知られるようになった事柄が増えるにつれて、占星術の根幹にある宇宙の知識が誤りを含んだものであるとされていきます。

アリストテレスの時代の、地球を中心に他の星々が回っているという説は古いものとなっていくのです。

占星術はこのころに、研究すべき学問から一般大衆の楽しみとしての側面を色濃くし始め、新しい歴史を築き始めます。

アルマナックという一般向けの占星術の暦が生まれ、広く読まれるようにもなりました。

また、イギリス革命期の占星術師、ウィリアム・リリーのように、現代でも読み継がれる書物を残した人物もいます。

リリーの著作『クリスチャン・アストロロジー』は、占星術の古典として今も重視されています。

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近代の占星術

19世紀末には、近代オカルティズムが芽生え、その流れの中で再び占星術に光が当たります。

神智学をもとに、心理学も含めた形でより親しみやすい占星術を普及させる著作も多く出版されました。

アラン・レオによる「モダン・アストロロジー・パブリッシング」は、オカルト本の出版社として占星術を世に広める役割を果たします。

1920年代からは他の大手出版社も占星術の書物を出版し、1930年代には今日でも見られるよ

うな、新聞紙面上の星占いも始まりました。占星術が心理学化していく中で、理論も多様化していきます。

やがて、1970年代には、ニューエイジ・ムーブメントの影響も受け、自分を知るためのものとして、占星術が雑誌に取り上げられるなど、一般的なものになっていきます。

若い女性を中心に、星占いを気軽に楽しむ文化も確立されました。

そして、2000年以降も幅広い年代の人に愛され、星占いはすっかり社会に定着しています。

自分が星占いの何座かをすぐ答えられる人の割合も多いですね。

まとめ

現代において、占星術をはじめとする占いは、知識を動員しても把握しがたい他人の気持ちや恋愛のゆくえなど、予測しがたいことを知りたいときに頼られるものになりつつあります。

電話占いやネット上でのさまざまな分野の占い、○○の母と呼ばれるような神秘的な存在の占い師など、衰えることなく現代でも発展していますね。

今後、AIなどが進化していくにつれ、さらに高度な占いも生まれていくことでしょう。

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