大阪のお祭り「天神祭」の由来や見どころとは?


真夏の大阪のお祭りとして賑わう「天神祭」

天神祭の由来や見どころとは?

天神祭はいつどこで行われるのか

天神祭は基本的に毎月25日に全国の天満宮で開催されるお祭りですが、メジャーなものといえば7月25日前後に大阪天満宮周辺で行われるものです。

2019年は7月24日に宵宮、25日に本宮が開催され、真夏の大阪のお祭りとして賑わっています。

この2日間はクライマックスで、25日には5000発の奉納花火が上がり、100隻もの船が大きな川に浮かぶ光景は迫力満点です。

大阪天満宮はキタの中心である梅田から1キロ程度東に進んだ場所にあり、堂島川にかかる天神橋の近くに位置します。

大阪の3大祭りといえばこの天神祭のほか愛染祭、住吉祭があり、多くの人出でにぎわっていることや地域の風物詩にもなっています。

東京では神田祭、京都では祇園祭と合わせて日本三大祭りと言われ、地域の特色や歴史を生かしてダイナミックに盛り上がれます。

大阪天満宮の周辺は多くのオフィスビルがあり、中之島や堂島川など川めぐりの観光船も走るなど夜景が素晴らしい場所としても人気です。

大阪天満宮周辺は天神橋筋商店街という長い商店街があり、南森町から天神橋筋六丁目まで続きます。

この周辺は水の都大阪の雰囲気を味わえ、多くの観光スポットがあるため外国人観光客でにぎわう場所です。

そもそも天神祭の由来とは?

天神祭といえば学問の神様として知られる菅原道真公の命日にちなんで全国の天満宮で行われ、今年5月から変わった元号である令和の由来の万葉集の歌が詠まれた太宰府にもあります。

元来は菅原道真公の霊を鎮めるための祭りとして行われ、その起源は平安時代の天暦5年の951年までさかのぼります。

951年といえば2019年から見れば実に1068年前にあたり、大阪天満宮の社頭の大川から神鉾を流して流れ着いた場所に祭場を設けて禊を行ったことが原型と言われています。

その際に船を仕立てて奉納したのが船渡御で、昭和時代は政変や戦争などで中断したものの昭和24年に復活して昭和28年から現在の形になっています。

現在の天神祭は市内の繁栄ぶりを菅原道真公に見ていただき、さらなる繁栄を願って巡行します。

本宮の日に行われる陸渡御や船渡御は巡行で有名で、諸役の任命式である装束賜式から当日まで約1ヶ月にわたり諸行事が行われることが特徴です。

天神祭は実に1000年以上の歴史があり、菅原道真公の功績を思い起こしながら味わうには良いきっかけです。

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天神祭の見どころとは

天神祭は約3000人が神輿を担いでなにわの街を練り歩き、真っ赤な投げ頭巾をかぶった6人の願人が打ち出す勇壮な響きが陸渡御のスタートを告げます。

催太鼓を先頭に、神鉾、御羽車、御鳳輦、鳳神輿、玉神輿などの豪華な衣装を身にまとった約3,000人の大行列で、4キロという長いコースをダイナミックに進みます。

コースは大阪天満宮表門から鳥居筋から老松通を西へ進み、御堂筋を南下して中之島に入り大阪市役所の北側を東へ進み難波橋を渡り堂島川の北岸をさらに東へ進んで天神橋北詰にある船渡御の乗船場までになります。

陸渡御のあとは催太鼓から次々と乗船して18時頃から約100隻の船が堂島川に進んで行き、総勢で10000人ほどで約7キロの航路を2時間から3時間にわたって上流から下流に進んでいきます。

日が落ちてくると船の篝火や提灯が目立って幻想的な風景になり、様々な場所で多くの見物客を集めています。

フィナーレは天神奉納花火大会で、なにわの空を華々しく飾ることが特徴です。

19時から21時まで川崎公園や桜ノ宮公園から4000発が奉納され、梅の形に開くオリジナルの花火である紅梅も見られ新元号の令和の由来にもなったため盛り上がれそうです。

おわりに

今年は元号が平成から令和に変わって菅原道真公が祀られている福岡県太宰府市の太宰府天満宮と関係があり、今まで以上ににぎわうことが予想されます。

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