みなさんは肋木(ろくぼく)をご存じでしょうか。
そう学校の体育館にあるアレです。
そもそも肋木(ろくぼく)って何?
肋木(ろくぼく)という言葉は、聞き馴染みのない方のほうが多いかもしれませんね。
でも、学校の体育館にひっそりと設置してあった、はしごのような器具と言えば、ピンと来るのではないでしょうか。
戦前は、授業で頻繁に使われていたようです。
その後しばらく、肋木(ろくぼく)は日の目を見ませんでしたが、1970年代頃からは、再び学校で活用されるようになりました。
ここで、自分の学生時代の頃のことを、少し思い出してみてください。
肋木(ろくぼく)を使って体育の授業を行った経験がある方は、どれくらいいるでしょうか。
ほとんどの方が、肋木(ろくぼく)を使って授業をした経験がないと答えるでしょう。
1970年以降、学校に設置されるようになったと言っても、戦前のように積極的に授業で活用されることはなくなってしまったのです。
そのため、肋木(ろくぼく)の活用方法を理解していない方も多いでしょう。
しかし、実は、肋木(ろくぼく)一台で、体の様々な部位を鍛えることができる優れた体操器具なのです。
肋木(ろくぼく)を使ってできるトレーニング
肋木(ろくぼく)を使ったトレーニングで、まず思い浮かぶのが懸垂でしょう。
一番上のバーに掴まれば、男性でも足を浮かせられるので、体を伸ばすのに効果的です。
ただし、肋木(ろくぼく)の使い方は他にもあります。
ストレッチ程度のトレーニングから、筋肉をつけるハードなトレーニングまで行うことが可能です。
例えば、肋木(ろくぼく)と向かい合わせになって膝を折り曲げて座り、一番下のバーを掴みながらお辞儀をするように背中を伸ばせば、背筋を鍛えることができます。
肋木(ろくぼく)に対して横向きに立ち、片方の足をバーにかけてお辞儀をするように上半身を前に倒せば、お尻と太ももの裏を伸ばせます。
足を置くバーの高さを変えれば、自分に合った負荷を見つけられるでしょう。
腹筋や腕立て伏せも、足を置くバーの位置を変えるだけで、鍛える部位や負荷が変えられるので便利です。
数十種類のトレーニングメニューがあるので、その中から自分に合った使い方を見つけましょう。
肋木(ろくぼく)を自宅に設置してみよう
肋木(ろくぼく)は、自宅にも設置できます。
ただし、複数の種類があるので、まず家庭用肋木(ろくぼく)の種類について把握しておきましょう。
移動式の肋木(ろくぼく)は、自宅に届いてからすぐに使えるので便利です。
気軽に使いたい方に向いていますが、より本格的な肋木(ろくぼく)が欲しいのならば、固定式か回転式の肋木(ろくぼく)がおすすめです。
移動式の肋木(ろくぼく)に比べて安定感があるので、子供や高齢の方が使っても安心感があります。
回転式は、ドアのように肋木(ろくぼく)の片側を動かせるようになっているため、設置スペースが狭い自宅向けです。
工事も1日で終了することがほとんどです。
ただし、頑丈な床や天井、壁でなければ、設置することはできません。
そのため、肋木(ろくぼく)を購入する会社や工事会社の人と、よく話し合ってから購入を決めましょう。
また、肋木(ろくぼく)の価格は、決して安いとは言えません。
自宅に設置するタイプだと、10万円ほどが相場ですので、家族でしっかり話し合うことが大事です。
おわりに
戦前は、授業で頻繁に使われていたようですが、今は積極的に授業で活用されることはなくなってしまったようですね。