深夜になり響くナースコール

深夜になり響くナースコール

それは、私が整形外科、外科など重い病気で入院をされてるナースステーションに、新人看護師として配属された時のことです。

その頃学校を卒業したばかりなので、先輩から指導されることが多かったです。

新人看護師は、ある程度日数が経った時に、夜勤シフトが多く、その病院では、夜勤をされる女性看護師は2人で行うことになってたのです。

その病院では10時に消灯して病室の電気、廊下の電気も消すことになっていたので、病室の見回りをする時には、懐中電灯が必要不可欠となっていたのです。

私はその日夜勤だったので、日中によく寝ておくようにしていました。

夜勤で前の方からの引継ぎを行って、ナースステーションでは、女性看護師二人きりとなります。

夜は静かで平穏な時間を過ごせると思ったら大間違い、日中は、担当の病室があるのですが、夜勤では、全部の50床担当をするので、各病室を走り回ることが多かったです。

夜勤は夜から朝の日勤が来るまで仕事をすることになるのですが、深夜は眠気が襲ってくることが多いです。

女性なので、肌のトラブルも起きることがあるので、十分に注意して夜勤勤務をすることにしています。

時間として深夜の2時頃でしょうか?2人しかいなかったので、交代で仮眠を取ることになっていて、その時間は私一人だけとなったのです。

ある病室の大部屋に入院されてる患者からのナースコールがなり、私は誰かを確認することなく病室にいって、カーテンを開けてみたのですが、そこは誰もいない所だったのです。

私は入院患者もいないのに、何でナースコールがなったのか不思議でした。

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しばらくすると、また同じ病室からナースコールがなり、行くべきか悩んでた時に、先輩が戻って来られて、私が体験をしたことを一部始終報告をしました。

すると、「あの病室ね、行かなくていいわよ」と言っただけで、なぜなのかを言ってもらえなかったのです。

先輩から、「仮眠していいわよ」と言われたので、仮眠をすることになりました。

廊下を歩いている時に、後ろに何かの気配がしたので、振り返ってみると誰もいませんでした。

私は疲れているせいなのかと、気にすることもなく、シャワーを浴びて仮眠室で目覚ましをセットして寝ることにしました。

ナースコールの数が多く疲れていたので、ベッドに入ってすぐに、寝てしまったのです。

しばらくして、私が寝ている所のカーテンがスーッと空いたのに気づきました。

でも、そのままカーテンとは逆に向いて寝ていた時に、誰かがいる気配がしたのです。

私は怖くて横を向くことが出来ませんでした。

私は「助けて」と声を出したかったのですが、金縛りにあって身動きが出来なくなってしまいました。

その後、私の方に冷たい感触があって横目で見てみると、しわがある人の手でした。

私は、思い切って誰なのか見てみようと思って、仰向けになったら、お年寄りの女性の方が、私のベッドの横に一緒に寝ていたのです。

私はキャーと叫び一目散に仮眠室を出て、ナースステーションに戻って、先輩に話をしました。

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私は直感であの病室からナースコールがなったのは、私が見た老婆ではなかったのかと感じたのです。

先輩に老婆の霊を見たことを言うと、先輩は、重い口を開きました。

「数年前に足と腰が悪くこの病棟に入院をした方なんだけど、夜に急変して、腰の痛みを訴えたの」

「その方はそのままお亡くなりになってしまったんだけど、その時に寝ていたベッドを置いてあるのが、あなたが聞いたナースコールの病室なの」

「どうしてもベッドが空かない時にやむを得ず使うことになって、滅多に使うことはないの」

「でも、あなたが見てしまったということは、あの患者があなたに伝えたいことがあったんじゃないのかな」

だから「あの時病室に見に行った時に、老婆の霊も一緒に連れてきてしまったということだと思うよ」と先輩から聞いたのです。

今思うとあの老婆は私になにが言いたかったのかとても気になってます。

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