ベランダなどに発生する赤い小さいヤツを見たことがありますか。
公園などでは、日当たりの良いコンクリートなどで動き回ってる小さくて赤いヤツです。
ダニの仲間で「タカラダニ」といいます。
私達の生活に害を及ぼすのかどうか調べてみました。
タカラダニはどんな害を及ぼすか?
タカラダニは、とても小さく大きさは、1ミリから2.7ミリほどと言われています。赤くなければ、見過ごしてしまうかもしれません。
一見すると、ん?クモ?と間違えてしまいそうですが、ダニの仲間です。
ダニにしては大きく、私達の生活に害を及ぼすのではないか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、人を刺したりという報告は今のところはないようです。
行政のホームページ等でも、危険性については報告されていません。
しかし、生態系に不明点が多いので、害がないとは言い切れませんので、必要以上に触れたりするのは避けた方がいいでしょう。
エサについても不明点が多いのですが、花粉や苔などの有機物を食べているのではないかと考えられていますが、不思議な生き物です。
今、報告されている害としては、赤くて小さい物がうごめいて気持ちが悪いといった、不快な気持ちになると言ったところですが、潰すと体液が出て、赤いシミがつく場合もあるので気を付けましょう。
この体液で、肌が荒れるなどのアレルギー反応が出る場合もありますので注意しましょう。
タカラダニはどうして突然大量発生するのか?
タカラダニは、春から夏にかけて多く見られます。
そして、公園などでは、日当たりの良いコンクリートポットや階段、家では、ベランダや外壁で活発に動き回るところを見る事が多いです。
湿度があり、暖かい気候や場所を好んでいるようです。
タカラダニは産卵数が多く、天敵が少ない事も大量発生の原因とされていますが、メスしか確認されていない事も踏まえて、生態が詳しく分かっていないというのが現状です。
しかし、涼しくなると、パッタリと見かけなくなります。
4月から6月が繁殖期や産卵をする時期らしく、平均寿命は2〜3か月とされています。
卵から幼虫、若虫、そして成虫になります。
暖かくなる時期から一斉に活発になる事や、コンクリートなどの隙間など一定の場所を好んで活動している事などから、突然大量発生したという印象になるのでしょう。
いずれにしても、あの赤いタカラダニがわさわさ動いているところは、あまり遭遇したくない光景ですよね。
タカラダニの駆除はどうするの?
体液の事を考えると、潰しての駆除はしたくないですが、あんな小さなダニをどう駆除するべきなのでしょうか。
まず、予防としては、卵の段階で駆除するのがいいです。
白くて1ミリくらいの粒が固まっていたら、ダニの卵かもしれないので、取ってしまうのがいいようですね。
そして、その場所に隙間がある場合は埋めてしまい、苔があれば、苔を取り除き、タカラダニが好む場所にしない事が予防につながります。
駆除方法は、水で流す、殺虫剤を使う、などが効果的みたいですね。
タカラダニは、居場所がゴツゴツとした場所でなければ、思い切り息を吹きかければ飛んでしまうくらい体が小さいので、水圧に弱く、流してしまえます。
殺虫剤も少し離して、きちんと薬がかかるようにスプレーをかけるようにしましょう。
おわりに
タカラダニは、セミのお腹についている状態から、セミが大事に宝を抱えているように見えるから、などの幾つかの名前の由来があるそうです。
いずれにしても、宝のような扱いは受けていないですね。