お正月の黒豆に添えられていて縁起物の食材とされているチョロギ。
ちょろぎに込められた意味、豆知識、ちょろぎの正体とは?
チョロギって何なの?
チョロギは中国が原産地で日本では主に東北地方で栽培され、シソ科の植物で根っこの部分が食べることができます。
形は巻き貝のようで独特な形をしているため、見た目が虫に似ていることが特徴です。
チョロギを漢字で書くと「長老木」「長老喜」「長老喜」になり、長寿を願う縁起物の食材とされてお正月の黒豆に添えられています。
英語名は「Chinese Artichoke」と表記され、中華風アーティチョークとして知られています。
旬は11月から1月になり岩手県や福島県以外に岡山県や大分県竹田市などもあり、生のものは白ければ白いほど新鮮です。
チョロギは家庭菜園でも育てやすく、3月頃に植え付けて草の手入れと水やりをする程度でできます。
収穫時は葉が枯れるタイミングになり、初夏には薄紫のかわいらしい花を咲かせることが特徴です。
チョロギは寒さや暑さなどにも強く害虫や病気になる心配もなく、初心者でも育てやすいために人気があります。
チョロギの歴史と食べ方
チョロギは江戸時代に中国から伝わってきた時は朝鮮語で「チョロイン」と呼ばれ、語源としてのちに変化したと言われています。
アメリカやヨーロッパには1880年代と一足遅く伝わり、フランスの日本料理の付け合わせにチョロギが定番化されているようです。
食べ方は梅酢漬けでおせちの黒豆に添えられると黒と赤のコントラストが鮮やかで、ほかにもクリーム煮やサラダ、素揚げ、バターソテー、炊き込みごはんなどがあり炒め物でも揚げ物でも煮物でもおいしく仕上がることが魅力です。
チョロギはシャキシャキした食感があり、塩抜きをしてお好みの加減の梅酢に漬けるとおいしくなります。
チョロギは巻き貝のような形をしているため愛らしく見え、食感があり自分なりにアレンジするとおいしくなることが特徴です。
このため、一度食べてしまうと鮮やかな赤色やシャキシャキした歯ごたえになり、スッキリした味わいが特徴なためおかずの一部にするとおいしく召し上がれます。
チョロギってどんな植物なの?
チョロギは春に塊茎部分を横に寝かせて植え付けをし、株の間は20cmくらいで縦横無尽に伸びてあちこちから脇芽が発生するので広くする方法が望ましいです。
庭で育てる場合は深めの板で仕切りを作っておいた方が良く、大きめの鉢では植え付け時1つだったものが最終的に5本ぐらいになるため地植えが向いているようです。
地植えする方法は翌年もチョロギが発生する可能性が高く、晩秋になって上の葉が枯れてきた頃に収穫をする流れになります。
チョロギの葉はシソ科のためギザギザで、茎が丈夫なため細かい毛が指に突き刺さらないように注意が必要です。
花は夏から秋にかけて薄いピンク色になり、観賞用のハーブとして栽培されています。
チョロギの薬効は痴呆防止で長生きできることでも有名で、収穫する頃に見慣れた姿のものが出てくるものです。
収穫する時は形がモコモコしているため土を払い落とすことが難しく、ひとつひとつ丁寧に洗ってアク抜きをしてから料理に使う必要があります。
おわりに
形は巻き貝のようで独特な形をして見た目が虫に似ていますが、長寿を願う縁起物の食材とされているんですね。