子供にサッカーやバスケといったスポーツを習わせていると、子供の話の中に「ビブス」という言葉がよく登場します。
何語かも分からないものの、ゼッケンと似たような単語かな、と漠然と思っているお母さんが多いですよね。
そんな「ビブス」とは何なのでしょうか?
ビブスはどんなときに使うもの?
「ビブス」とは、スポーツの練習のときに身につけるベスト状の薄い服のことです。
1枚1枚に番号がついているので、背番号のような役割をします。
色は蛍光色のことが多く、黄色やオレンジ、ピンク、水色、黄緑などがビブスによく使われます。
スポーツの練習のときにだけ身につけるのは、同じユニフォームを着ている仲間どうしで練習試合をするとき、味方チームと敵チームを分かりやすくするためです。
例えば、味方チームは黄色のビブス、敵チームはピンクのビブス、と決めておけば、チームメイトとの練習試合でも敵にパスするといったミスを防げます。
本番の試合では、ビブスを身につけることはありません。
味方チームと敵チームでユニフォームが違うので、見間違えることは無いからです。
ビブスは何語?ゼッケンとの違い
「ビブス」はもともと英語の単語です。
英語では「bibs」と書きます。
耳慣れない単語ですが、「よだれかけ」を意味する単語です。
確かに、ビブスの形はよだれかけに似ていますよね。
同じようなものを指す言葉として「ゼッケン」があります。
ビブスよりゼッケンの方が馴染みがあるし、違いがよく分からない、というお母さんも多いですよね。
ゼッケンも、選手のチームを識別するために身につける番号のことなので、ビブスとほとんど同じ意味になります。ビブスとゼッケンは同じ意味だと考えていただければ大丈夫です。
なぜ最近「ビブス」の方が「ゼッケン」よりよく使われるのかというと、国際的には「ビブス」の方が定着しているからです。
「ゼッケン」は世界的にはあまり使われておらず、日本のローカルな呼び方なのです。
しかし、「ゼッケン」は日本語ではないですよね。
由来は諸説あるのですが、ドイツ語が由来と考える説が多いです。
ドイツ語由来のゼッケンより、英語由来のビブスの方が、現在はよく使われています。
ビブスの生地は色々!オリジナルプリントもできる
ビブスはスポーツの場面だけでなく、災害救助の場面でも使われるようになってきました。
大きなイベント会場でスタッフが着用していることもあります。
遠くから見ても目立ち、ビブスに書いてある文字が分かりやすいので、活用の幅が広がっているのです。
そんなビブスには、用途によってさまざまな生地が使われます。
スポーツでよく使われるのは、通気性が良いメッシュ素材の生地です。
軽くて動きが邪魔されないので、スポーツにぴったりです。
目の細かい生地を使ったビブスはプリントが見やすいのですが、通気性はあまり良くないので、スポーツには使われません。
イベントでビブスを使うときに向いています。
不織布を使ったビブスもあるのですが、これは耐久性が良くありません。
使い捨てと考えた方がよいですね。
現在は、ビブスにオリジナルのプリントを入れるサービスもあります。
スポーツクラブに人気のサービスで、クラブ名をプリントしたビブスを作ることが多いです。
おわりに
ビブスのことを少しおわかりいただけたでしょうか?
それでも私はゼッケンと言ってしまいます。