
「喫茶おじさんって面白いの?」
「コーヒー好きなら楽しめる?」
「オーディブルで聴く価値はある?」
そんな方に向けて、今回は原田ひ香さんの『喫茶おじさん』をオーディブルで聴いた感想をご紹介します。
僕はトラックを運転しながらオーディブルで聴いていました。
仕事をしているはずなのに、気づけば頭の中は昭和の純喫茶。
コーヒーの香りやクリームソーダ、プリン、タマゴサンドが浮かび、お腹まで空いてきました。
この作品はグルメ小説でもあり、人生のやり直しを描いた物語でもあります。
派手な展開ではありません。
それでも不思議と続きを聴く手が止まらず、「もう一軒だけ喫茶店へ行こう」という主人公の気持ちが、そのまま「もう一章だけ聴こう」という気持ちになっていました。
コーヒーが好きな方、純喫茶が好きな方、そして少し疲れた毎日を送っている方には、ぜひおすすめしたい一冊です。
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『喫茶おじさん』はどんな作品?純喫茶を巡る人生の再出発
主人公は57歳の松尾純一郎。
大手ゼネコンを早期退職し、退職金で始めた喫茶店も半年で閉店。
妻とは別居中で、仕事も見つからず、自分の人生に自信を持てない日々を送っています。
そんな彼が見つけた新しい趣味が「純喫茶巡り」。
銀座、新橋、谷中、池袋、京都…。
各地の喫茶店を巡りながら、美味しいコーヒーや昔ながらの喫茶メニューを味わっていきます。
最初はグルメ小説なのかなと思いました。
でも実際は、喫茶店を通して人生を少しずつ立て直していく人間ドラマでした。
派手な出来事はなくても、一杯のコーヒーが人の心を少しだけ前向きにしてくれる。
そんな優しさが詰まっています。
オーディブルで聴くと純喫茶の空気まで伝わってくる
この作品はオーディブルとの相性がとても良いと感じました。
ナレーションを聴いているだけで、店内に流れる静かな時間や、コーヒーの香りまで想像できます。
登場するのはチェーン店ではありません。
昔ながらの純喫茶です。
クリームソーダ。
プリン。
タマゴサンド。
ナポリタン。
どれも昭和の喫茶店を思い出させるメニューばかり。
トラックを運転しながら聴いていた僕は、仕事が終わったら喫茶店へ寄ろうかなと思ってしまいました。
グルメ描写だけでも十分楽しめますが、それ以上に喫茶店という場所が持つ居心地の良さが丁寧に描かれています。
主人公に共感できるから最後まで聴きたくなる
主人公は決して完璧ではありません。
失敗もします。
空回りもします。
時には「それは違うでしょう」と思う場面もあります。
それでも嫌いになれないのです。
むしろ応援したくなります。
57歳になっても人生に迷う。
仕事を失う。
家族との関係もうまくいかない。
そんな姿が現実味を持って描かれています。
だからこそ、少しずつ前を向いていく姿が心に残りました。
ハラハラする展開はありません。
それなのに途中で聴くのをやめられない。
僕も気づけば最後まで一気にオーディブルで聴いていました。
年齢を重ねた方ほど共感できる部分が多い作品だと思います。
こんな人におすすめ|読むべきか迷っている人へ
この作品は、刺激的な展開を求める方には少し物足りないかもしれません。
一方で、次のような方にはぴったりです。
・コーヒーや純喫茶が好きな人
・人生を前向きに描いた物語を読みたい人
・原田ひ香さんの温かい作品が好きな人
・オーディブルでゆったり聴ける作品を探している人
・仕事や人生に少し疲れている人
「何かを頑張れ」と背中を強く押す作品ではありません。
でも、一杯のコーヒーを飲みながら「また明日も頑張ろう」と思わせてくれるような優しさがあります。
そんな作品を探しているなら、『喫茶おじさん』はきっと満足できる一冊です。
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まとめ
『喫茶おじさん』は、純喫茶巡りを楽しみながら、人生の再出発を描いた心温まる物語でした。
コーヒーや喫茶店の描写はもちろん魅力ですが、それ以上に「人生は何歳からでも少しずつ前へ進める」というメッセージが心に残ります。
僕はオーディブルで聴きながら、何度も喫茶店へ行きたくなりました。
そして主人公と一緒に、少しだけ前向きな気持ちになれました。
コーヒーが好きな方。
純喫茶が好きな方。
ゆっくり心を癒したい方。
そんな方には、ぜひオーディブルで聴いていただきたい作品です。
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