
今回、オーディブルで聴いたのは、上田竜也さんの『この声が届くまで』です。
著者はKAT-TUNのメンバーとしても知られる上田竜也さん。ナレーターは渡邉允瑠さんです。
僕は普段からオーディブルでいろいろな小説を聴いていますが、この作品は少し特別な気持ちで聴き始めました。
「上田竜也さんが小説を書いた」ということは知っていても、実際にどんな物語なのかまでは知らなかったからです。
そして聴き終わって感じたのは、単なる芸能人の小説というよりも、夢を追いかける人たちの姿を描いた、まっすぐな青春物語だったということです。
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『この声が届くまで』はどんな物語?
物語の中心となるのは、バンド「zion(シオン)」です。
学生時代からの仲間である龍、ヒロト、誠一郎、毅志で組んだバンドですが、結成から10年が経っても、なかなか世間から注目されません。
さらにメンバーの一人であるマサが脱退。
バンドは大きな転機を迎えることになります。
マネージャーの光や幼馴染の七海など、周囲の人たちにも支えられながら、メンバーたちはもう一度バンドとして成功するために動き始めます。
もちろん、夢を追いかけるだけで簡単にうまくいくわけではありません。
仲間との関係、仕事としての厳しさ、思うようにいかない現実など、さまざまな困難が彼らの前に立ちはだかります。
それでも前に進もうとする。
そんな姿が、この作品の大きな魅力だと思います。
上田竜也さんの「まっすぐさ」が伝わってくる
この作品を聴いていて、僕が特に強く感じたのが、上田竜也さんのまっすぐさです。
KAT-TUNの上田竜也さんをよく知らない方でも、この作品を聴けば「熱い人なんだな」と感じるのではないでしょうか。
逆に、普段から上田竜也さんを知っているファンの方なら、「やっぱりこういう人なんだ」と、あらためて感じる部分があると思います。
特に印象に残ったのは、何かを成功させることだけではなく、「仲間とどう向き合うのか」「自分は何ができるのか」という部分です。
夢を追いかけていると、どうしても自分自身のことで精いっぱいになってしまいます。
でも、仲間のために考える。
自分にできることを探す。
簡単なようで、実際にはなかなかできないことです。
上田竜也さんが10年という時間をかけて、この作品を届けてくれたことを知ると、物語の見え方も少し変わってきます。
小説の中に描かれている「声を届ける」というテーマは、物語だけの話ではないのかもしれません。
「青春小説」としても普通に楽しめる作品です
僕はこの作品を、上田竜也さんのファンだけに向けた小説だとは思いませんでした。
もちろん、上田竜也さんを知っている方なら、より深く楽しめる部分はあると思います。
ただ、ファンではない人が聴いても、ひとつの青春小説として十分に楽しめる作品です。
バンドを題材にした物語なので、仲間と夢を追いかける青春感があります。
それでいて、ただ爽やかなだけではありません。
夢を追いかけても、なかなか結果が出ない。
頑張っているのに、思うように進まない。
それでも諦めきれない。
そんな気持ちは、バンドをやっている人だけのものではないと思います。
仕事でも趣味でも、「頑張っているのに何も変わらない」と感じることはあります。
僕自身も、そういう気持ちになることがあります。
だからこそ、夢に向かって進もうとする登場人物たちの姿に、少し自分を重ねながら聴くことができました。
普段、小説を読まない人にもおすすめしたい理由
普段あまり小説を読まない方にとって、「小説を読む」ということ自体が少しハードルになることがあります。
僕自身、紙の本を読むよりオーディブルで聴くことのほうが気楽なので、今回もオーディブルで楽しみました。
この作品は文章そのものも比較的読みやすく、物語の展開も分かりやすいので、小説に慣れていない方でも入りやすい作品だと思います。
オーディブルなら、文字を目で追う必要もありません。
通勤中や移動中、家事をしながらでも物語を楽しめます。
特にバンドや青春ものが好きな方なら、登場人物たちがどんな思いで夢を追いかけているのかを、声を通して感じられるのもオーディブルならではの良さだと思います。
ナレーターの渡邉允瑠さんの朗読で物語を聴いていると、文字だけで読むのとはまた違った印象があります。
今、何かを頑張っている人に聴いてほしい
この作品を聴いていて、僕が一番伝えたいと思ったのは、「今、何かを頑張っている人に聴いてほしい」ということです。
もちろん、夢に向かって順調に進んでいる人だけではありません。
むしろ、頑張っているのに結果が出ない人。
以前は夢を持っていたけれど、いつの間にか諦めかけている人。
何かを始めたいけれど、一歩を踏み出せない人。
そんな人にも、この物語は届くのではないかと思います。
夢を追いかけることは、いつもキラキラしているわけではありません。
失敗したり、迷ったり、立ち止まったりします。
それでも、もう一度前を向く。
その姿を見ていると、「もう少しだけ頑張ってみようかな」と思える瞬間があります。
僕はこの作品を聴いて、「いい人間になりたいな」と思いました。
すごい人になりたいというより、周りにいる人を大切にできる人でありたい。
そんな気持ちにさせてくれる作品でした。
『この声が届くまで』を聴いて感じたこと
タイトルにもある「この声が届くまで」という言葉が、聴き終わったあとに残りました。
声は、出しただけでは届かないことがあります。
一生懸命伝えても、相手に届かないこともあります。
それでも伝え続けなければ、届くこともありません。
これはバンドの物語でありながら、もっと広い意味で「人と人とのつながり」を描いている作品なのではないかと思います。
「こんな仲間がいたらいいな」
そんなことを思わせてくれるところも、この作品の好きなところです。
瑞々しさの中に切なさがあり、純粋な美しさがあります。
上田竜也さんが見ている世界は、こんな風に見えているのかな。
そんなことを考えながら聴いていました。
小説の内容だけではなく、著者である上田竜也さん自身についても、少し知りたくなる作品です。
『この声が届くまで』はこんな人におすすめです
『この声が届くまで』は、上田竜也さんやKAT-TUNのファンの方はもちろん、青春小説やバンドを題材にした物語が好きな方にもおすすめです。
それだけではなく、普段あまり小説を読まない方にも聴いてほしい作品です。
特に、今なにかを頑張っている人には、一度この物語に触れてみてほしいと思います。
うまくいかないことが続いていると、自分が何を目指していたのか分からなくなることがあります。
そんなときに、夢を追いかける登場人物たちの姿をオーディブルで聴いていると、忘れていた気持ちを少し思い出せるかもしれません。
そして、上田竜也さんがどんな思いを込めてこの作品を書いたのかを知ったうえで聴くと、さらに違った楽しみ方ができると思います。
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まとめ
『この声が届くまで』は、バンド「zion」を中心に、夢、仲間、挫折、そしてもう一度前を向くことを描いた青春小説です。
僕はオーディブルで聴きましたが、ファンだから楽しめる作品というだけではなく、ひとつの物語として楽しむことができました。
上田竜也さんのまっすぐで熱い人柄を感じられる一方で、夢を追いかけることの難しさや、仲間の大切さもしっかり描かれています。
何かを頑張っているけれど、なかなか結果が出ない。
昔は夢があったけれど、今は少し燻っている。
そんな方には、特に心に残る作品かもしれません。
僕自身、この作品を聴いて「声は届けないと、届かない」ということを強く感じました。
伝えたいことがあるなら、伝え続ける。
大切な人がいるなら、大切にする。
当たり前のようで忘れてしまいがちなことを、あらためて考えさせてくれる一冊です。
上田竜也さんをよく知らない方にも、ファンの方にも、そして普段あまり小説を読まない方にも。
『この声が届くまで』は、オーディブルで気軽に聴き始めてみてほしい作品です。
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