毎年春になると、花粉症で悩まされる方も多いのではないでしょうか。
花粉症の症状を抑える薬として、抗ヒスタミン薬がよく用いられます。
抗ヒスタミン薬には、第一世代と第二世代の2種類があり、第二世代は眠気が出にくいという特徴があります。
デザレックスは、第二世代の抗ヒスタミン薬の一種です。
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒の治療に用いられます。
デザレックスの特徴
デザレックスの特徴は、以下のとおりです。
★1日1回服用で効果が持続する
★腎機能障害や肝機能障害がある人でも服用できる
デザレックスの効果
デザレックスは、花粉症の症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどに効果があります。
くしゃみや鼻水の症状を抑えるのに特に効果的です。
鼻づまりの症状も緩和しますが、完全に鼻づまりを解消することは難しい場合もあります。
目のかゆみにも効果がありますが、第一世代の抗ヒスタミン薬と比べるとやや劣ります。
デザレックスの効果を検証した臨床試験では、以下のような結果が報告されています。
★鼻水の量が、デザレックスを服用したグループでは、服用しなかったグループに比べて、約60%減少した
★鼻づまりの程度が、デザレックスを服用したグループでは、服用しなかったグループに比べて、約50%改善した
★目のかゆみの程度が、デザレックスを服用したグループでは、服用しなかったグループに比べて、約40%改善した
デザレックスの注意点
デザレックスを服用する際には、以下の点に注意が必要です。
★小児の服用は、12歳以上の人に限る
★アルコールを飲む際には、注意が必要
デザレックスの服用方法
デザレックスは、1日1回、1錠(5mg)を服用します。
食事の影響を受けにくいため、食前・食後どちらでも服用できます。
デザレックスの副作用
デザレックスの副作用は、第一世代の抗ヒスタミン薬に比べて少ないことが特徴です。
デザレックスの副作用として、以下のような症状が報告されています。
★口渇
★倦怠感
★頭痛
★胃腸障害
これらの副作用は、多くは軽度で、服用を続けるうちに改善することが多いようです。
デザレックスが効かない場合は?
デザレックスを服用しても、症状が改善しない場合は、他の抗ヒスタミン薬を試してみるとよいでしょう。
また、鼻炎用スプレーや点眼薬などの外用薬も併用すると、効果が上がる場合もあります。
デザレックスの処方を受けるには
デザレックスは、医師の処方箋がないと購入できません。
花粉症の症状でお悩みの方は、まずは医療機関を受診して、デザレックスの処方を受けることをおすすめします。
まとめ
デザレックスは、眠気が出にくい第二世代の抗ヒスタミン薬です。
花粉症の症状を抑えるのに効果的ですが、授乳中の女性や小児は服用を避けたほうがよいでしょう。
花粉症の症状に悩まされている方は、デザレックスなどの薬を活用しながら、予防と対策にも取り組んでみてはいかがでしょうか。