
「本を読んでも、内容をすぐ忘れてしまう」
「雑談になると何を話せばいいのかわからない」
「映画や小説の感想を聞かれても『面白かった』しか言えない」
そんな悩みを持っている方におすすめしたいのが、三宅香帆さんの『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』です。
タイトルだけ見ると、「話し方」の本に思えるかもしれません。
しかし実際は、本や映画、漫画などのエンタメをどう楽しみ、自分の言葉で語れるようになるかを教えてくれる一冊でした。
僕もオーディブルで聴く前は、「読書量を増やせば話は面白くなる」と思っていました。でも、この本を聴いて考え方が変わりました。
大切なのは、たくさん読むことではなく、「どう読むか」。
読んだ内容を自分の経験と結び付けたり、別の作品と比較したりすることで、本は単なる知識ではなく、自分だけの話題へと変わっていくのだと気づかされました。
この記事では、オーディブルで聴いた感想を交えながら、
・この本はどんな人におすすめなのか
・読むと何が変わるのか
・オーディブルで聴く価値はあるのか
を、ネタバレなしで紹介します。
「読書をもっと自分の力にしたい」と思っている方の参考になればうれしいです。
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『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』はどんな本?
この本は、「話がうまい人の話し方」を解説する本ではありません。
テーマになっているのは、「作品の読み方」です。
本や漫画、映画、ドラマなどを読んだあと、「面白かった」で終わるのではなく、自分なりの視点を持ち、人に伝えられるようになるための考え方が紹介されています。
序盤では、作品を読み解くための5つの視点が説明されます。
・比較
・抽象
・発見
・流行
・不易
この5つを使いながら、実際の小説や漫画、映画、アニメなどを分析していく構成になっています。
難しい文学論ではなく、「どう考えると作品がもっと面白く見えるか」を教えてくれる内容なので、普段あまり本を読まない方でも読み進めやすい印象でした。
また、多くの作品が紹介されるため、
「次は何を読もうかな」
という人にとっても、新しい作品との出会いがある一冊です。
オーディブルで聴いていてもテンポが良く、紹介される作品が気になって、あとから検索したくなる場面が何度もありました。
読書が「忘れる趣味」から「話せる趣味」に変わる一冊
僕が一番印象に残ったのは、
「本の内容を覚えることが目的ではない」
という考え方でした。
これまで僕は、本を読んでも数日後には内容を忘れてしまうことが多く、「もっと記憶力が良ければ…」と思っていました。
でも、この本では違う視点が示されます。
話が面白い人は、本の内容をそのまま暗記しているわけではありません。
読んだ内容を、
・自分の経験と結び付ける
・他の作品と比較する
・社会の出来事とつなげる
そんな「知の化学反応」を起こしているそうです。
だから、人と話すときも、
「この前読んだ本では…」
ではなく、
「そういえば、この話を聞いて思い出したんだけど…」
という自然な会話につながるのでしょう。
読書を知識のインプットだけで終わらせず、自分の考えを育てる時間として使う。
この考え方は、読書に対する見方を大きく変えてくれました。
「読書を自己投資にしたい」
そんな方には、とても参考になる内容だと思います。
会話が苦手な人ほど参考になる「鑑賞」の技術
この本は、「話し上手になる本」というより、
「相手と会話を楽しめるようになる本」
という印象でした。
特に印象的だったのは、
「本を読むように他人の話を聞く」
という考え方です。
僕は普段、相手の話を聞きながら、
「次は何を話そう」
と考えてしまうことがありました。
でも、この本を読んでからは、
まず最後まで話を聞いてみよう。
そんな気持ちで会話するようになりました。
実際に試してみると、不思議なくらい相手が話を広げてくれる場面が増えました。
会話は、自分が話す技術だけではなく、相手の話をどう受け止めるかも大切なのだと実感しました。
また、本書で紹介される5つの視点は、すべてを毎回使う必要はありません。
場面によって使い分ければよいのですが、そのあたりは少し抽象的で、「最初はどう使えばいいのかな」と迷う人もいるかもしれません。
僕自身は、
好きな漫画を別作品と比較してみたり、
流行という視点から考えてみたり、
そんな小さな実践から始めると取り入れやすいと感じました。
オーディブルで聴いたあと、自然と「この作品はどう説明できるだろう」と考える癖がついたのも、この本のおかげです。
こんな人におすすめ|読むべきか迷っている人へ
この本は、次のような方におすすめです。
・本を読んでも内容をすぐ忘れてしまう人
・雑談やアイスブレイクが苦手な人
・映画や漫画の感想をうまく言葉にできない人
・読書を自己成長につなげたい人
・オーディブルで学びになる本を探している人
反対に、
専門的な文学批評を読みたい人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
本書は学術的な評論ではなく、
「作品をどう楽しみ、どう人に伝えるか」
をテーマにした実践的な内容だからです。
そのため、難しい文学論よりも、
日常の会話や読書をもっと楽しくしたい人に向いている一冊だと思います。
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まとめ
『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』は、読書術の本でありながら、会話や人とのコミュニケーションにもつながる一冊でした。
僕が特に印象に残ったのは、
「読書とは、内容を覚えることではなく、自分の考えを育てること」
という考え方です。
読書量を増やすことよりも、
どう読み、
どう感じ、
どう人に伝えるか。
その積み重ねが、「話が面白い人」につながっていくのだと感じました。
また、多くの小説や映画、漫画が紹介されるので、「次に読む作品探し」としても楽しめます。
オーディブル版はナレーションも聴きやすく、通勤や家事をしながらでも学びを得られる内容でした。
「読書をもっと楽しみたい」
「会話の引き出しを増やしたい」
「作品を自分の言葉で語れるようになりたい」
そんな方には、ぜひ一度オーディブルで聴いてみてほしい一冊です。
きっと、本の読み方だけではなく、人との会話の楽しみ方も少し変わると思います。
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