花粉症の注射治療とは、花粉症の原因である花粉の抗原を少しずつ体に入れ、花粉に対する反応を弱めていく治療法です。
減感作療法とも呼ばれます。
花粉症の症状を抑える方法として、注射治療には、大きく分けて2種類あります。
花粉症の注射治療とは?
1.ステロイド注射
ステロイド注射は、花粉症の症状を短期間で強力に抑える治療法です。
副腎皮質ステロイドには強力な抗炎症作用があり、鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどの症状を抑えることができます。
ステロイド注射は、1回の注射で約2〜3カ月間効果が持続します。
ただし、副作用として、眠気や倦怠感、食欲不振、体重増加などの症状が出ることがあります。
2.アレルゲン免疫療法
アレルゲン免疫療法は、花粉症の原因となる花粉の抗原を体に入れることで、花粉に対する免疫反応を弱める治療法です。
アレルゲン免疫療法は、皮下注射と舌下錠の2種類の方法があります。
皮下注射は、週に1〜2回、アレルゲン抗原を少しずつ増量しながら注射していきます。
舌下錠は、1日1回、舌の下に薬を置いて溶かす方法です。
アレルゲン免疫療法は、継続して治療することで、花粉症の症状を根本的に改善する可能性があります。ただし、治療開始から効果が現れるまでには数か月かかる場合があります。
どちらの注射が自分に合っているか?
花粉症の注射は、症状の程度や治療の目的によって、どちらが適しているかが変わってきます。
症状が重い場合や、すぐに症状を抑えたい場合は、ステロイド注射が有効です。
ただし、副作用のリスクがあるため、注意が必要です。
症状が軽い場合や、根本的に花粉症を治したい場合は、アレルゲン免疫療法が有効です。
ただし、治療開始から効果が現れるまでには数か月かかる場合があります。
注射治療の注意点
花粉症の注射には、以下のような注意点があります。
ステロイド注射は、副作用のリスクがあるため、必ず医師の指示に従って使用してください。
アレルゲン免疫療法は、継続して治療することで効果が現れます。
まとめ
花粉症の注射には、ステロイド注射とアレルゲン免疫療法の2種類があります。
どちらの注射が自分に合っているかは、症状の程度や治療の目的によって異なります。
注射治療には、副作用のリスクがあるため、必ず医師に相談して、自分に合った治療法を選択してください。
花粉症の注射は、症状を抑えるだけでなく、根本的に治す可能性がある治療法です。
自分に合った治療法を見つけて、花粉症の症状を改善しましょう。