
「店長がバカすぎて」(著者:早見和真)という、少し強烈なタイトルの小説。
最初はタイトルだけで「どんな話なんだろう」と気になりました。
僕は普段あまり本を読むタイプではないので、Audible(オーディブル)で聴いてみました。
実際に聴いてみると、ただのコメディ作品というわけではなく、書店の裏側や書店員のリアルな仕事、人間関係がとても面白く描かれている作品でした。
書店というと、本が好きな人が静かに働いているイメージがあります。
しかしこの作品では、そんなイメージとは少し違う、怒り、戸惑い、諦め、そして本への情熱がリアルに描かれています。
主人公は書店員の谷原京子。
彼女は毎日のように「こんな店辞めてやる」と思いながら働いています。
理由は、タイトルにもなっている通り、店長・山本猛がとにかくバカすぎるからです。
それでも辞めずに働き続ける理由。
そこには、本が好きだからこそ続けてしまう、書店員の複雑な気持ちがありました。
今回は、オーディブルで聴いた『店長がバカすぎて』の感想を、読書が苦手な人でもイメージしやすい形でまとめてみました。
読書が苦手な方には、Audible(オーディブル)がオススメ!
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オーディブルで聴いてわかった『店長がバカすぎて』の面白さ
この作品をAudible(オーディブル)で聴いてまず感じたのは、テンポの良さでした。
主人公の京子は、日々店長に振り回されています。
仕事の判断はズレているし、空気も読めない。
書店のことを理解しているのか疑問に思うような言動も多く、京子はいつも心の中でツッコミを入れています。
ただ、それが単なる愚痴ではなく、コメディとしてとても面白いのがこの作品の魅力です。
京子の心の声が鋭くて、時には皮肉も効いている。
オーディブルで聴くと、そのテンポや間の取り方がとても心地よく、まるで漫才を聞いているような感覚になる場面もありました。
とはいえ、笑えるだけの作品ではありません。
書店の経営の難しさや、本が売れにくい時代の現実なども、さりげなく描かれています。
笑いながらも「なるほど、書店ってこんな世界なんだ」と感じられる部分が多く、ただのコメディとは少し違う奥行きを感じました。
・テンポの良い語りでオーディブルでもとても聴きやすい作品
・店長と主人公の掛け合いがコメディのように面白い
・笑いの中に書店業界のリアルも描かれている
書店員の仕事と書店のリアルが新鮮だった
この作品を聴いていて特に印象に残ったのが、書店員の仕事のリアルさでした。
本が好きな人なら、一度は「書店で働くのも楽しそう」と思ったことがあるかもしれません。
しかし、この作品を聴くと、そのイメージが少し変わるかもしれません。
書店員の仕事は、ただ本を並べるだけではありません。
売れ筋を考えながら棚を作ったり、出版社とのやり取りをしたり、在庫管理をしたり。
さらには、お客さんからの問い合わせやクレームに対応することもあります。
そんな現実的な仕事の部分が、主人公京子の視点から丁寧に語られていきます。
オーディブルで聴いていると、まるで自分も書店の裏側をのぞいているような感覚になりました。
そしてもう一つ面白かったのが、書店を取り巻く人間関係です。
書店員同士の距離感、出版社の営業、常連のお客さんなど、さまざまな人が関わりながら書店が成り立っていることがよくわかります。
・書店員のリアルな仕事が具体的に描かれている
・本が売れにくい時代の書店の苦労が伝わる
・出版社やお客さんとの関係もリアルで面白い
主人公・京子の感情がとてもリアル
この作品の魅力は、主人公京子の感情のリアルさにもあると思います。
彼女は毎日のように「もう辞めてやる」と思っています。
店長にイライラし、仕事に疲れ、時には呆れてしまうこともあります。
それでも、なぜか辞めない。
その理由はシンプルで、本と書店の仕事が好きだからです。
この気持ちは、どんな仕事をしている人にも少し共感できる部分があるのではないでしょうか。
「辞めたい」と思うことはある。
でも、嫌いなわけではない。
そんな微妙な気持ちが、とても自然に描かれていました。
京子は文芸好きという設定もあり、言葉の使い方や比喩表現も印象的です。
物事を少し冷静に分析する視点もあり、その語りがオーディブルで聴くととても心地よく感じました。
聴いているうちに、気づけば自分も京子の気持ちに寄り添っているような感覚になります。
・主人公の怒りや戸惑いがとてもリアル
・仕事を辞めたい気持ちと好きな気持ちの葛藤が共感できる
・文芸好きならではの言葉選びや比喩が面白い
最後の展開は予想外で一気に引き込まれる
物語の終盤は、これまでの雰囲気とは少し違う緊張感がありました。
それまでの話は、店長に振り回される日常や書店での出来事が中心です。
しかし最後の展開では、一瞬ホラーのような緊張感が生まれます。
「まさかそんな展開になるのか」と思うような流れで、物語が一気に動き出します。
しかも、その展開がとても上手くまとめられていて、
読んでいる側の予想がなかなか当たりません。
オーディブルで聴いていると、その緊張感も相まって、
「この先どうなるんだろう」と続きが気になり、最後まで一気に聴いてしまいました。
そして物語が終わる頃には、店長と京子の関係も少し違った見え方になってきます。
最初は「バカすぎる店長」と思っていた存在が、
最後には少しだけ違う印象になるのも、この作品の面白さでした。
・終盤は一気に緊張感が高まる展開
・読者の予想を裏切るストーリー構成
・最後まで聴きたくなるオーディブル向きの作品
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まとめ
『店長がバカすぎて』は、タイトルだけを見るとコメディ小説のように感じます。
実際にAudible(オーディブル)で聴いてみると、笑える場面も多いのですが、それだけではありませんでした。
書店という場所のリアル。
書店員の仕事の大変さ。
そして、本が好きだからこそ続けてしまう人の気持ち。
そうしたものが、主人公京子の視点を通して丁寧に描かれています。
普段あまり本を読まない僕でも、オーディブルで聴いていてとても楽しめました。
テンポがよく、登場人物のキャラクターもはっきりしているので、物語が頭に入りやすい作品だと思います。
本好きな人はもちろんですが、
「最近あまり本を読んでいない」という人にも、意外と楽しめる作品かもしれません。
書店という場所の魅力や、そこで働く人の思いを感じられる一冊。
オーディブルで気軽に聴いてみるのも、ひとつの楽しみ方だと思います。