4月は、花粉症の症状が最もひどくなる時期です。
スギやヒノキの花粉が飛散し、鼻や目のかゆみ、くしゃみ、鼻づまりなどの症状が現れます。
スギ花粉症
スギは、日本に自生する針葉樹で、全国に広く分布しています。
スギ花粉は、2月下旬から4月上旬にかけて飛散し、ピークは3月下旬です。
スギ花粉症の症状は、鼻や目のかゆみ、くしゃみ、鼻づまり、咳、目の充血、目のかすみ、喉のかゆみ、耳のかゆみ、口内炎、頭痛、倦怠感などです。
スギ花粉症の対策としては、以下のようなものがあります。
★外出時には、マスクやゴーグルを着用する。
★帰宅後は、衣服や髪を洗う。
★部屋の換気をこまめに行う。
★空気清浄機を使用する。
★花粉症の治療薬を服用する。
ヒノキ花粉症
ヒノキは、スギと同じく針葉樹で、日本に自生する代表的な樹木です。
ヒノキ花粉は、3月中旬から5月中旬にかけて飛散し、ピークは4月上旬です。
ヒノキ花粉症の症状は、スギ花粉症と同様です。
花粉症の治療薬
花粉症の治療薬には、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬、抗ロイコトリエン薬などがあります。
それぞれの薬には特徴や副作用が異なるため、自分に合った薬を選ぶことが大切です。
抗ヒスタミン薬は、花粉症の症状を引き起こすヒスタミンの働きを抑える薬です。
鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどに効果的です。
ステロイド薬は、炎症を抑える薬です。鼻づまりや鼻の炎症、目のかゆみなどに効果的ですが、副作用として口内炎や眠気などが出ることがあります。
抗ロイコトリエン薬は、ロイコトリエンという物質の働きを抑える薬です。鼻づまりや鼻の炎症、目のかゆみなどに効果的です。
花粉症の症状が軽い場合は、抗ヒスタミン薬だけでも効果的な場合があります。
しかし、症状が重い場合は、ステロイド薬や抗ロイコトリエン薬を併用することもあります。
花粉症の治療薬は、医師の指示に従って服用することが大切です。
減感作療法
花粉症の症状が重い人は、減感作療法という治療法がおすすめです。
減感作療法とは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に投与することで、アレルギー反応を抑えていく治療法です。
減感作療法には、注射による方法と舌下による方法があります。
注射による方法は、アレルゲンを体内に直接注入するため、効果が期待できますが、副作用が出る可能性があります。
舌下による方法は、アレルゲンを口の中に含ませて吸収させるため、副作用が少なく、より安全に行うことができます。
減感作療法の効果は、治療開始から数ヶ月で現れ始め、1~2年で症状が改善すると言われています。
また、減感作療法は、完治を目指せる唯一の治療法です。
花粉症の症状が重い人は、減感作療法について医師に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
4月は、花粉症の症状が最もひどくなる時期です。
スギやヒノキの花粉が飛散し、鼻や目のかゆみ、くしゃみ、鼻づまりなどの症状が現れます。
花粉症の対策としては、花粉の飛散状況をチェックして、外出を控える、外出時にはマスクやゴーグルを着用する、帰宅後は衣服や髪を洗う、部屋の換気をこまめに行う、空気清浄機を使用する、花粉症の治療薬を服用する、減感作療法を受けるなどがあります。