
クリスマスを家族で過ごした思い出はあるだろうか。
子どもの頃、朝起きたら枕元にプレゼントが置いてあった。
家族でケーキを食べた。
そんな話を学校で聞くたびに、自分とは別の世界の話のように感じていた。
幼少期の僕にとって、クリスマスは楽しいイベントではなかった。
今回は、そんな昔の話を少しだけ書いてみようと思う。
ただの家族の話である。
僕にとってクリスマスは特別な日ではなかった
子どもの頃、我が家には「クリスマスらしい空気」がほとんどなかった。
家族で食事をすることもない。
クリスマスプレゼントをもらうこともない。
父親は仕事で家にいない。
母親はいつもイライラしている。
だから、世間で言う「楽しいクリスマス」というものがよく分からなかった。
朝起きたら枕元にプレゼントが置いてある。
それが普通なのかどうかさえ知らなかった。
学校へ行けば、みんな楽しそうに話している。
「サンタさんからゲームをもらった」
「欲しかったおもちゃを買ってもらった」
そんな話を聞きながら、
自分にはそういう思い出がないことを、なんとなく感じていた。
一度だけ届いた、サンタさんからのプレゼント
でも、一度だけ。
本当に一度だけ、クリスマスプレゼントが枕元に置いてあったことがある。
クリスマスが近づいたある日、父親と母親が何か言い合いをしていた。
子どもだったから詳しいことは分からない。
でもたぶん、「なんでプレゼントを用意しないのか」みたいな話だったのだと思う。
そしてクリスマスの朝。
目を覚ますと、枕元に包装された箱がいくつか置いてあった。
初めて見る「サンタさんからのプレゼント」。
あのときは、ちゃんと嬉しかったと思う。
でも、そのおもちゃで誰と遊べばよかったのだろう
包装を開けてみると、中に入っていたのは、
・ドンジャラ
・人生ゲーム
・他にも何か多人数で遊ぶおもちゃ
だった。
でも、それを見たとき、子どもながらに少し困った。
「これ、誰と遊べばいいんだろう?」
家族で遊ぶことはない。
年の離れた兄は、もう一緒に遊ぶ年齢ではない。
僕自身も習い事ばかりで、友達を家に呼ぶこともなかった。
後になって母親から聞いた話によると、
父親がおもちゃ売り場の部下に「適当に用意しておいて」と頼んだらしい。
なんというか、すごく父親らしい話だと思った。
子どもに無関心というか、
「何を渡したら喜ぶか」まで考えてはいなかったのだろう。
だからそのおもちゃ達は、結局ほとんど遊ばれることなく物置へ行った。
そして、クリスマスプレゼントをもらったのは、その年だけだった。
だから今は、家族でクリスマスを過ごしている
そんな子ども時代だったからなのか。
今の我が家では、クリスマスはちゃんと家族で食事をするようにしている。
特別豪華なことをするわけではない。
でも、「家族で一緒に過ごす」ということだけは大事にしてきた。
娘が小学生の頃までは、プレゼントも用意していた。
高学年くらいになると、たぶんサンタさんの存在には気づいていたと思う。
でも、何も言わなかった。
こちらに気を使っていたのか、
ただ黙って楽しんでくれていたのかは分からない。
そして中学生になる頃には、
「もう、いらないよ」
と、小さい声で言っていた。
優しい娘だと思う。
まとめ
子どもの頃、自分にはクリスマスの楽しい思い出がほとんどなかった。
だからなのか、今は「家族で過ごす時間」を少し大事にしている。
豪華なプレゼントがなくてもいい。
特別なイベントじゃなくてもいい。
ただ、家族で食事をして、少し笑って過ごせれば、それで十分なのかもしれない。
昔は分からなかったけど、
今になってようやく、「普通のクリスマス」が少し好きになった気がする。